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カレーではじまるなにか。

有名な社寺仏閣には信仰の有無関係なく気軽に足を運べても、近所のお寺はハードルが高く入りづらい。そんなことを感じていました。子どもの頃はよく近所のお寺に甘茶とお菓子をしに行ったり、お釈迦様の話しを聴きに花祭りに行ったりしていたのに、なぜ大人になると素通りしてしまうのだろうかと。そう疑問に思っていました。

子どもの頃といえば、近所の世話焼きおばさんや怖いおじさんが周りに沢山いたのに、気がつけばよその子を叱ること、声をかけることに気を使い過ぎて知らん顔になってしまった大人がいます。井戸端会議など、近所付き合いも減りよそよそしさを感じるまちになってしまったように思います。

この変化に少し違和感を感じていたところ、たまたま「カリー寺」という、とてもキャッチーで不思議なイベントを見つけました。食卓のヒーローであるカレーを通し、異文化に触れ・様々な人を繋ぎ、発見の種を蒔き、そしてお寺をもっと身近に感じられるようになるこのイベントは、私の感じていた疑問や違和感を一瞬にして解決してしまうものであるように感じました。

こんなステキなイベントのボランティアを通して私も何かを掴めたらと思うし、誰かの何かを繋ぐお手伝いが出来ればいいなとワクワクしています。

(文・橋本 夕紅)