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初恋は、西正寺でした。

西正寺の門をくぐるとき、私はいつもドキドキしている。

それは、好きな人から届いたメッセージを開く感覚に似ているかもしれない。

これから行く場所で、何が起こるのかという期待と、すこしの緊張と。

カリー寺の打ち合わせは、和やかだけれどとても真剣だ。仕事も年齢もバラバラのサポーター(スタッフ)だが、カリー寺をおもしろくしたいという想いのもと、熱い議論を交わしている。同年代との会議しかほとんど経験がない私には、ハードだが非常に楽しい。多様な分野のプレイヤーと交わって、たくさんの刺激をもらえるのだ。

なんの脈絡もないものが掛け合わされたイベント。ここで交わり化学反応を起こしているのは、カレーとお寺だけではない。この場に集う人同士が「つながり」をつくり、新しいアイデアやワクワクを生み出す場所になっている。

そういえば、つい最近読んだ「都市のイメージ」に関する本に以下のような趣旨のことが書いてあった。『都市に定着した悪いイメージを払拭する方法は2通りある。1つはそのイメージ自体をプラスに転換するための努力を地道に続けること、2つ目はそのようなマイナス要素をも凌駕する、インパクトのある新しいイメージを打ち立てることだ』

私は、カリー寺がはからずも後者のような、まちの起爆剤になるのではないかと感じている。尼崎は「治安の悪い場所」とひとことで言いきってしまうには、あまりに惜しいまちだ。生まれてから今まで尼崎で過ごして、危険さよりも、団地のおばちゃんのあったかさとか、町はずれの食堂の美味しさとか、「このまちに生まれてよかった!!」と感じるトコロのほうが遥かに多い。実態とは異なるイメージが、独り歩きしているように思えてかなしい。

私は、アマが大好きだ。カリー寺をきっかけに、この地に対して「オモロい人がたくさん集まる、ええとこや」というイメージを持つ人が増えたらいい。そして、自分も関わってみようと考える人が市内外からたくさん出てきたら、さらにまちがおもしろくなるんじゃないだろうか。カリー寺を通して、どんな出会いがあるんだろう。どんな風に地域が変わっていくんだろう?考えれば考えるほど、ワクワクが止まらない。

きっと私はこれからも、何度も西正寺の門をくぐるんだろうな。

そのたびに、どんどん楽しくなる故郷と、新しい出会いへの期待を抱いて。

(文:成冨 律子)

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